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その服は、ドレスだった。ワインレッド色の胸元にレースをあしらったドレスだ。
「なっ。何これ!」
「今日は何の日でしょう?」
今日は、7月8日・・・。
7月8日・・・?
あっ!
「つぅの誕生日!」
その答えに対し。沙耶香は満面の笑みで
「ご名答!髪は旦那にセットしてもらい!」
私は、この服のままつぅのサロンへ走った。
いろんな人が振り返ったけど、今の私には関係ないんだ!
からーん。
「いらっ?!明里っ?」
高いヒールのブーツで
つうの元へ飛び込む。
「おわっ!」
飛び込んだ反動で二人揃って、店の床に座り込んだ。
「つぅ!お誕生日、おめでとう!!」
つぅは驚いたと同時に、微笑んで。
私にキスした。
「やっ。あっ。」
濃厚なキスを長い長い間続ける。
「ちょっと。翼!」
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