-序-

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  先代帝崩御より一年……或る事件により鏡華国王宮は混乱を極めた。   ―――……姫神の降臨……   鏡華国には千年に一度、幻の国・蓬莱より陰陽二人の姫神が降臨する。 二人が仕え祈りを捧げた帝にはその後末永き栄光がもたらされると言われる……     第一皇子 朱雀帝・麟 瞬耀 (シュンヨウ) 第二皇子 白虎帝・麟 翠馨 (スイケイ) 第三皇子 青龍帝・麟 印虎 (インフウ) 第一皇女 玄武帝・麟 揉遁 (ジュウトン)     世界を統べる麟家の四皇帝候補…即ち、青龍帝・朱雀帝・白虎帝・玄武帝…もとより権力と統一を求め対立していた彼ら、そして彼らに仕える官吏達は二人の姫神を巡り争いを激化した……         ――……始まる前からこの戦いの終わりを待っているの……?   ……興味はありません。こういう生き方しか教わりませんでしたから……   ……私に触れるな!……もうあの頃には戻れぬのだろう……   ――……ここでは兄弟すら信じられないのですか?寂しいですよ……   ……それじゃあ戦に代わる楽しみを私に教えてくれるというのかな?   ……君はきっと僕の勝利の女神だね、美しいものに勝利は訪れる……         私という存在が、貴方の心を……世界を掻き乱すのですか。 私という存在に、闇の世界を……貴方の心を照らせるの?     祈るか 照らすか 変えるか 壊すか     ――殺戮か 策略か―― ――陶酔か 陰謀か――     信頼か裏切りか 愛か 使命か 地獄か極楽か 犠牲か壊滅か 国か  君か……     朱雀か 白虎か 青龍か 玄武か       “お前は、   何 を選ぶ……?”     “私は、   誰の為 に祈ろう……?”         【†姫神四華戦闘記†】
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