雪の彼方に

brack out

いつもの待ち合わせ場所に着いた。雪のせいで待ち合わせ時間に１時間遅れた。
「遅すぎるっ!」
ヒロミは案の定、機嫌が悪かった。
気を取り直して、ヒロミを車に乗せて、いつも行く中古用品店をブラブラと見て回る事にした。

店の中で機嫌をとるように何度も話しかけたが、無視したりソッポを向いて全く相手にされなかった。
毎度毎度のデートの度にこんなカンジだったのがこの日に限っては爆発してしまった。

「さようなら」

とヒロミに告げると店を後に帰る事にした。
あわててヒロミが店から飛び出したが、振り切って車を出した。