6人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
change the world
家に着いても涙は止まっていなかった。
ゆっくりと部屋に戻った。帰る時間の中で決心したのだ。
十字架を握りしめると帽子の男が現れた
「おや?いかがなさいましたか?」
少し心配そうに訪ねた
「大丈夫だ。それより、時間を飛ばしてくれ」
男は心中察して
「…運命を変えるおつもりですね。わかりました、いつになさいますか?」
と静かに聞いた
「俺の18歳の冬に飛ばしてくれ。元カノと付き合う前だ」
「かしこまりました」
そう言うと周りが暗くなって明るくなった。この光景には少し慣れたが、まだ不思議な気分だった。
「寒いっ」
周りを見ると見覚えのある部屋。そこは一人暮らしをしていた時の部屋だった。暖房がコタツしかないため、冬は寒かったのが懐かしい記憶として甦った。
しばらくすると携帯が鳴った。出ると、当時クラブで遊んでた時の友人のコウジだった
「今日来れねぇ?」
「行けるよ。どこ?」
「いつもの駅前に1時」
いつもの駅とはいつもクラブに行く前に集まってた場所のことだ。その場所に着くまでの道もまた懐かしかった。
しばらく待つとコウジが女2人を連れて現れた。
間違いない、この日元カノと出会ったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!