change the world

1/10
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ

change the world

家に着いても涙は止まっていなかった。 ゆっくりと部屋に戻った。帰る時間の中で決心したのだ。   十字架を握りしめると帽子の男が現れた 「おや?いかがなさいましたか?」 少し心配そうに訪ねた 「大丈夫だ。それより、時間を飛ばしてくれ」 男は心中察して 「…運命を変えるおつもりですね。わかりました、いつになさいますか?」 と静かに聞いた 「俺の18歳の冬に飛ばしてくれ。元カノと付き合う前だ」 「かしこまりました」  そう言うと周りが暗くなって明るくなった。この光景には少し慣れたが、まだ不思議な気分だった。 「寒いっ」 周りを見ると見覚えのある部屋。そこは一人暮らしをしていた時の部屋だった。暖房がコタツしかないため、冬は寒かったのが懐かしい記憶として甦った。   しばらくすると携帯が鳴った。出ると、当時クラブで遊んでた時の友人のコウジだった 「今日来れねぇ?」 「行けるよ。どこ?」 「いつもの駅前に1時」 いつもの駅とはいつもクラブに行く前に集まってた場所のことだ。その場所に着くまでの道もまた懐かしかった。 しばらく待つとコウジが女2人を連れて現れた。 間違いない、この日元カノと出会ったんだ。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!