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次の日の朝、学校に行く途中で長谷川美希に会った。
「おはよう!」
「あっ、山本君おはよ」
2人で一緒に歩きだしたのはいいが何を話していいかわからなかった。
(何話せばいいんだ……)
暫く考えた末にでた言葉は「今日いい天気だね」だった。
(何言ってるんだ俺!)
すると、彼女は嬉しそうに「うんそうだね」と答えてくれた。
(なんか、今日嬉しそうだな)
しかし、学校に着き彼女がげた箱を開けると“死ね”“学校に来るな”と書かれた紙が大量に入っていた。彼女はその紙を取り出して強く握りしめていた。
「ははは……こんな事して何が楽しいのかね?ガキだよな」
俺は、彼女の持ってる紙をかっさらいぐちゃぐちゃ丸めてゴミ箱に捨てた。
「気にすることないよ。教室に行こう」
彼女は、不安そうな表情を浮かべながらも黙って頷いた。
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