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章子
「もうイヤッ!」
章子は転がってた空き缶を蹴りながら言った。
章子
「何が、〔早く結婚しろ!〕よ! 何が、〔見合いを持ってきた。〕よ!」
章子は地面を蹴りながらいう。
章子
「あんな奴、死んだらいいのに!」
クライ
「それはどうですかね?」
章子
「誰?あんた?」
クライ
「私の名はクライと申します。今のあなたの言葉は、聞き捨てならないですね。」
章子
「な…何も知らないあんたが、知ったような口聞かないでよ!」
クライ
「それもそうかもしれませんね。でも、あなたは【涙元】を隠している。」
章子
「は?…涙元?」
クライは内ポケットから名刺を取り出した。
クライ
「いずれ、その場所にくる時が来ます。」
クライはそう言うと、街の中へ去って行った。
章子
「…何だったの?…」
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