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暗闇から見えた一つの光
必死こいてその光に向かって進んでいた
それは誰にも見えない自分だけの光
それを目指して前に進んだだけで
心が踊っちまっていた
自分だけの使命なんて信じていなかった
誰にも見下されなけりゃいいと思っていた
だけどこの一つの光を見ていただけで
そんなこともどうでもよくなって
自分が信じられた
誰にも見えない
自分だけの光
暗闇の中にある一つの光
それは己の希望であり
使命であるんだ
しばらく経つと暗闇は
だんだん白くなってって
あの光も見えなくなった
どれだけ思い出そうとしても
光の場所が思い出せないんだ
光を見失ってから
自分の道も見失った
自分の夢すらも見失った
どうしよう あの光は
自分の道しるべであり
夢である
何が使命だ 何が夢だ
自分の中で不安と苦しみが暴れてる
それと同時に暗闇は元の姿に戻っていった
逃げたい めんどくさい
いろんな感情がしずくとなって
滝のように流れてゆく
ゆがんだ視界のその先には
暗闇と あの光が―
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