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灰色
水が誘う澄んだ瞳
淡い光の日々が映した硝子の未来
幾千もの小石の中で君だけが見えた
儚く煌めいた懐かしき夢
たった少しの安息さえも壊され続ける
とめどない悲しみに大地が揺れた
せわしない足音は子守唄
叶いそうもない黄昏
突き刺さる硝子の破片に汚れた心はさらに深く
優しさなんてたった一つも残らない
いつか捧げた涙と
いつか捧げた笑顔の為に
辿った道を身体に刻むよ
痛みは記憶の忘れ物
流れる水の側に蜃気楼
静かな日差しの下で待っている
君のいない遥か高い空で
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