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クスクスとくすぐったそうに笑うミコ。
私はそんなミコに、遅くなったけど今一番伝えたいことを言葉にのせた。
「ミコ……ごめんね。それと―――………ありがとう」
「………」
ミコは笑うのを止めて一瞬驚いたような表情を見せたけど、
すぐに顔中いっぱいに笑った。
「どういたしまして」
ミコのその笑顔に私も自然と顔が緩んだ……
「―――フッ」
「!!」
すぐにいつもの仏頂面に戻ったけどね。
その原因を作ってくれた後ろへと顔を向けると……
「………何?」
「別に…」
「………」
それ以上何も答えそうにないことにさらにムカついて、また前を向くと私の横でミコがクスっと笑いながら「まぁまぁ」と私をなだめる様な言葉をかけてきた。
「………」
(神夜のやつ……!ミコと仲直りしてもやっぱり気に食わないわ!!)
「………」
(言えるわけないやん。二人の熱い友情に感動したなんて。ほんま泣けるわっ!おうおうお~う;;)
こうして、神夜に変な尊敬心と感動を与えてしまったことなんて夢にも思っちゃいない私はますます神夜に嫌悪の情が濃くなりつつも
ミコとは無事仲直り。神夜も一応は授業に出るようになったし
イライラ事は万事解決!!
って言いたいんだけど…
まだ残ってた。
一番の厄介事。
あとは―――……
モモだけ……。
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