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「なぁ、今日のテストどこが出るんだっけ?」
そんな事をさらっと言ったのは、伊住冬也(イズミ トウヤ)だった。
「はぁ?今更お前なにいってんの?」
呆れたように答えたのは、徳重博(トクシゲ ヒロシ)。
「この前貰ったプリントから出題されるって言ってたよ」
心配そうに答えたのは、久我拓朗(クガ タクロウ)。
「トーヤ君は相変わらずね」
三人の横で少し微笑みながら言ったのは、拓朗の彼女である観月絢香(ミヅキ アヤカ)。
こんな他愛のない会話、他愛のない風景…その日もそんな日になる、三人と一人はそう思っていた。
そう、学校に着くまでは。
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