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右手に目をやると、刀はすでにその輝きを失くし、ただの刀に戻っていた。 ―いったいなんだったんだ!? 周りを見回すと、ふと格子窓から外が見えた。 まるでうっかり触ったら手が切れそうなほどはっきりと白く輝く満月が見える。 ―キレーな月… 月!? =夜!? 寝ちゃってたのか!? しまった、早く戻らなきゃ。 慌てて2人を探す。 「おーい、2人とも大丈夫かぁ?起きろ~」 ほぼ真っ暗闇だが月の光が僅かに部屋の中を照らすので、かろうじてものの輪郭は判る。
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