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「え?ダイ?」
そのとき辺りがパアッと明るくなる。
「…お兄ちゃん?紗弥姉ちゃん…?」
懐中電灯をつけた加代が照らされた2人を見て驚く。
「な、なにやってんの…?」
抱き合ってんの。
「「違う!これはたまたま…!」」
きれいにハモる。重なり合ったまま。
「ふぅん?で?いつまでそうやってんの?」
呆れたように言う加代の視線が冷たく痛い。
2人は慌てて離れる。
こうして加代は大人の階段をまた一歩登った。
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