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やがて門に着いた3人はそのまま静かに外に出た。 そして更に驚くことになる。 目の前に広がっていたのは… 車が三台は並んで走れそうな広い道。 しかし舗装されていない。 そして道の両側は土壁のような塀がずっと向こうまで続いている。 少し離れた所には満月を背に 五重塔のシルエットが浮かんでいる。 「あれ、五重之塔!?…京都!?」 紗弥加が泣きそうな声を出す。 「京都?なんで京都?」 大樹も不安げに尋ねる。 ゴーンンンンン… どこかから重い鐘の音が響く。 そのとき 「各々方、刻にございますぞ」 低い声が聞こえると同時に反対側の物陰から十数人の男たちが次々に飛び出し、道の左側の塀に沿って走っていく。 四つ角で一旦立ち止まるとそのまま左に曲がっていきやがて見えなくなった。
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