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その男たちの姿に3人は更に絶句した。
羽織袴にちょんまげ頭、刀を二本差し。
まさに「武士」な感じだ。
「さ、撮影?」
紗弥加の言葉に加代も頷く。
「そ、そうだよ。きっとどっかでロケ中なんだよ」
いきなり信じられるワケもなく、考えうる最も合理的な説明を探してしまう。
「…ついてってみるか」
じっと立っていると言いようのない不安が襲ってくる。耐えられなくなった大樹の言葉に2人も頷き、男たちを追って走り出した。
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