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大樹たちがいるすぐ横の橋の上で後藤が足を止め、笑った男の方へ振り向く。
「あの程度の輩?お前ごときが言えた立場か?」
目がギラリと光る。
「えっ?あ、いやあの…」
明らかにビビった新撰組隊士たち。
「お前らなんかに何が分かる?少なくともお前ごときに笑われる程弱くはなかった。手のひらも剣を必死に振り続けてタコができるほど稽古していた。そんな者たちを笑えるほど強いのかどうか俺が試してやろうか?」
刀の柄に手をかけ、鍔を鳴らす。
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