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「い、いえ、結構です」
冷や汗をダラダラ流しながら答える。
「どうした?抜けよ。抜くこともできぬ腰抜けならばサッサと立ち去れ?」
膝までガクガク震わせていた男たちは
「で、ではお言葉通り…」
走り去っていった。
フンッ
鼻を鳴らして後藤が川べりに下りてきた。
土手から河川敷に片足をついた瞬間、歩みを止め刀に手をかける。
そして大樹たちの方を見て
「おぬしら、何者だ?」
息をひそめていた3人は驚いて飛び上がる。
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