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下で2人が話すのを聴いていたため笑いを噛み殺している。
「お兄ちゃんが遊んでくんないの」
加代が半ベソをかいて紗弥加にしがみつく。
「あらー、小学生の妹泣かすなんて悪いお兄ちゃんだねぇ」
「うん…」
2人で大樹を上目使いに見る。
「えー、オレが悪いのかよ…。こちとら天下の受験生サマなんだぞ?」
すでに加代と遊ばされる覚悟を決めつつも最後の抵抗をココロミル。
「紗弥姉ちゃんだってお兄ちゃんと同い年なのに、紗弥姉ちゃんはあたしと遊んでくれるよ!」
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