53人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
…斬り合いが始まってどれくらいの時間が過ぎたころか。
ふと大樹は鍔迫り合いの合間に今までにない、ただ床を走る音に気がついた。
─新手か!?
おみよも異音に気がついたようだ。
「晋太郎様が、危ない…」
そう呟くと切なげに大樹の方を見た。
晋太郎が戦っている側とは反対側の階段から新たに4人の男達が回り込んでいた。
まるで「なんとかして」とでも言うようなおみよの視線に大樹は嫌な汗をかいていた。
最初のコメントを投稿しよう!