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晋太郎に夢の通りに伝える。
「これでいいか?」
大樹が訊くとおみよは涙を頬に伝わらせながら頷いた。
「…おみよ…」
晋太郎も涙を流して突っ伏した。
「いやあ、あなた、見事な戦いぶりでしたねぇ」
2人を部屋に残してそっと廊下に出た大樹は
イヤに明るく声をかけられた。
声のしたほうを見ると
二本差しの若い男がいつの間にか立っていた。
「誰だ?」
「あ、ワタシは沖田総司といいます
昨日のあなたの戦い方はなかなか他では見られないものだった
おかげで楽しませて貰いました」
―沖田総司!?
あの沖田総司が目の前に現れた!!
初めは感動していたがあることに気づく。
「…見てたのか?」
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