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「それにしても胸ぐらつかむとは穏やかではないですねぇ」
総司の声にふと見ると
いつの間にか総司に詰め寄っていた。
「ああ…悪ぃな」
手を放して体を離そうとした
とき
「悪いでは済みませんねぇ」
総司がニヤリと笑い抜き打ちで斬りかかった。
「おわっ!?」
慌ててバックステップしてギリギリのところで避わす。
「警告したとはいえ…避わすとは…」
総司の目は妖しく光り…
ゴンッという鈍い音と共に火花が散った。
「イタッ!!痛あぁぁ!?
近藤さん!いきなり拳骨はないですよぉ!!」
頭を抱え涙目で見上げる総司の視線の先に近藤と呼ばれた男が立っていた。
「馬鹿!いきなり斬り掛かる奴があるか!
後藤くんの仲間だぞ?
怪我でもしたらどうする!?」
「ちゃんと死なない程度に手加減しましたよー」
男が大樹の方を向く。
「悪かったな
俺は近藤勇という
以後よろしく頼む」
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