告白

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いつもと同じ朝。あたしは学校に向かっている。 架苗は部活の朝練。架苗は女子から人気があるから部活をやっていると、ギャラリーが煩い。 ほら、学校に近付くと黄色い声援が聞こえてくる。架苗の部活は体育館でやってるはずなのに…。なぜここまで聞こえてくる…? 「「「「キャー!架苗先輩ー!」」」」 『うるさっ……。』 あたしの呟きも、黄色い声援に掻き消される。 『…はぁ。』 「幸せが逃げるね…。」 『ぅお!?』 ため息を吐いた瞬間に、掛けられる声。 『田中…ビビらせないでよ…υ』 「…ビビらせるつもりは無かった…。」 『…そりゃそうでしょうよ。』 、
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