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あたしの名前は高埜李乃タカノリノ
地味に毎日を過ごしているごく普通の女子高生。
今日は遅刻しそうなんです、はい。
『…嫌っ、だ、遅刻、なんて、ハァハァ、…くそ!』
暴言はいてごめんなさい。道行く人を怖がらしてごめんなさい。
でも、急いでるんです!!
チリンチリン
後ろから自転車の音。
こっちは急いでるんだよ!避けるなんて出来ませんからっ!
「李乃っ!」
この声は………
『黒木っ!』
「このままじゃ、遅刻ですよ?お姉さん。」
『乗せて!お願い!』
走りながら会話をするあたし達。
「残念、李乃乗せたら俺まで遅刻するわ。……て事で、頑張れ!」
会話が終わったのと同時に自転車の速度をあげる黒木。
『ふ……ふざけんなぁーっ!!!!』
学校に着いたのは、あたしの声が響いたその15分後。
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