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「李ー乃?生きてる?」
『生きてない……。』
今は教室。教室に入るのがたった2分遅れただけで、遅刻になり放課後に罰掃除が待っている。
『マジで有り得ない。黒木の馬鹿、黒木のせいだ、黒木なんて……』
「俺なんて……何?」
『あぁ、今日は良い天気だね!走って来たから気持ちがいいや!』
「キモ………。」
何その哀れな目は!あんたのせいでしょ!?あたしが遅刻したのは!!
うん、あたしの、自分のせいだよね……。
「嫌味だけ言って帰ってったね……、あんたの幼なじみ。」
隣の席に座っていた架苗(カナエ)が言った。架苗とは高校に入ってからの友達だが、あたしの自慢の親友だ。
そして、今言った黒木とは黒木魁羅(クロキカイラ)の事。黒木とは、物心ついた時からいつも一緒にいた幼なじみ。
最近は黒木に彼女が出来たけど、変わらない関係でいる。
そして、好き”だった”人。
正確に言うと、今でも好き……。
でもこんな気持ち、伝えられなくて……気付いたら黒木には彼女が出来ていた。
今では腐れ縁に近い状態のあたし達。
ねぇ、今でも好きって言ったら貴方はどうしますか?
、
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