38人が本棚に入れています
本棚に追加
「高埜さん……。」
『詩織さん、どうしたんですか?』
少し、自分の考えに浸っていると声をかけられ我に戻った。
笹原詩織(ササハラシオリ)さん。黒木の彼女。詩織さんは同じ学年だけど、年齢は1つ上。病気で中学2年生を留年してしまった。
『…黒木なら、教室に戻りましたよ。』
「あ…、ありがとう。」
言った後に、少しキツク言ってしまったかな……と後悔した。
「女の嫉妬は醜い…。」
『ボソッと言わないで。』
架苗の反対側の隣の席に座っているのは、田中駿斗(タナカシュント)。いつも大人しいけど、人の事はよく見ている不思議な人。
あたしの平凡な毎日。
だけど、大切な日々。
どうか、この幸せな毎日が無くなりませんように……。
、
最初のコメントを投稿しよう!