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入り口から軍貴族の一団が入ってきた。
人数が多いのはたいてい地位がトップクラスの貴族と決まっている。
それに、その一団の中に見知った大人達を見つけ
そして団の真ん中で、2人の姉に引き連れられた親友を発見した。
あいつも俺の姿を探しているのか、やたらと周りを気にしている。
「ゲイル!!!」
短く、そして大きく友の名を呼んだ。
月光のような銀色の髪を振り、彼は辺りをぐるりと見渡した後、俺の姿に気がついた。
俺も手を軽く上げて挨拶。
親友ゲイルボルグは、ヒースガルド王国軍貴族で最も偉いグランディア家の末っ子であり、長男だ。
年は俺より下で12。
ゲイルは母親に声をかけ、数言会話した後、団を離れてやってきた。
「ぅいーっす。飯は?」
「まだ。…ったりぃ」
ゲイルは家族の目から逃れると、すぐに首もとを緩め、着崩した。
こぉの不良っ子め
「あっちに超うまいステーキあんだ、食いに行こうぜ」
そうして俺達2人は人の群れの中に入っていった。
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