BLEAKUP ◇邂逅◇

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「…人間うぜぇ」 肉を頬張る俺の傍らで、相棒がそう漏らした。 いや、確かに人多くて鬱陶しいけど…… その言い方はないぜ、流石に。 まぁコイツらしいっちゃぁらしいが うーん、そうだな、ここはこの不良っ子君のご機嫌とりを致しましょうか。 「外、行くか?」 俺の誘いに、ゲイルボルグは首を縦に振って応えた。 そういう仕草は子供っぽいな。 というわけで、俺達は皿に乗せられるだけのフルーツと肉を持って屋敷を出た。 出た、といっても入り口とは反対側。 広い庭園。 どこかいい場所はないかと、中央を走るレンガの道を進んだ。 ちらちらと男女の姿が見えるが、まぁ、深い詮索はしないでおこう。うん。 少し歩くと小さな屋根が見えた。 庭園の中にあるティータイムスペースだろうか。 とりあえず行ってみよう。 「立ち食い禁止」 皿の上に手を出したゲイルをすかさず咎めた。 お行儀悪いぞ。 時期当主だろ、キミ一応。 いや、俺もだけど。
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