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薔薇の茂みに囲まれたそこには、洒落た机と椅子が置いてある。
そしてすでに先客が
俺達は、先客の存在を発見し、茂みの前で立ち止まった。
相手が俺達と同じ、子供だったからだ。
先客は2人。
こちらに背を向けた形で、まだ気づかれていない。
ふーむ。どうやら兄弟のようだ。
同じデザインの制服を着ている。
2人とも黒髪で、年上の方は長めのショートカット。
年下の方は綺麗なロングストレート。
見た目細いし、服のデザインも明るいから女の子かな?
2人は俺達と同じく、料理を皿に乗せて持ってきてそこで食べているようだった。
同い年くらいだしぃ…
混ぜてもらいましょうかね
…ということで、薔薇の囲いの中に入り、先客2人に話しかけた。
「Hi!半分使っていい?」
皿を机に置き、2人の正面に立って問いかけた。
兄弟(いや兄妹?)の目線が俺に向く。
…ぅおぉい…ごっつぅべっぴんやんけ……
っていうか、兄の方、目力強いぜ、睨みつけんなよ。
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