story…6

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珠喜の風邪も治り そんな冬休み最後の日 泣きながら拓美が 僕の家まで来た 杏「…なに泣いてんの?」 拓美「だずげでぇ」 杏「は!?」 とりあえず 拓美を家に入れた 杏「…どうしたんだよ」 拓美「ウゥ…ヒッ…ん…」 杏「泣いてたら わかんねえだろ?」 拓美「あんなあんな…」 杏「あぁ」 拓美「宿題終わんないぃ」 はあ!? 杏「…帰れこんの馬鹿!!!!!」 心配して損したわ! 拓美「なッ何でだよぉ」 拓美は泣きながら 僕に抱き着いてきた 杏「離れろ馬鹿! 服が汚れる!」 拓美「俺より 服の心配かよぉ」 杏「当たり前だ! 課題くらい一人でやれ!」 拓美「出来ない から教えてぇ!」 杏「い や だ !」 拓美「見捨てないでえ」 そう言って拓美は 僕の服に顔を なすりつけて来た 杏「だー!やめろ!! わかったから! 教えるからやめろ!!」 拓美「杏大好き」 杏「わかったから」 拓美「好き好き好きー」 杏「知ってる」 拓美「あ い し て る」 杏「はいはい」 拓美「ちゅー」 杏「死んじゃえよ」ニコ 拓美「う…ごめんなさい」 拓美はシュンとなり 机と向き合った はあ… 何が悲しくて 冬休み最後の日に 勉強教えなくちゃ いけないんだろ…  
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