story…3

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in 学校 ガラガラっと教室を開けて 自分の席に座った 杏「……はあ」 ??「…幸せ逃げるよ?」 突然後ろから声がして ばっと振り向いた 杏「…何だ…龍か」 龍「俺じゃ駄目だった?」 杏「いや…龍でよかった」 と言うかさ 何でこんなに 早く学校来てるんだろ…?? 杏「聞きたかったんだけどさ」 龍「ん?なに?」 杏「何で…あの時 僕の家に居たの?」 龍「ノート…杏が拓美に 見せてたノート …忘れてたから 届けに行ったの」 杏「ノート? わざわざそれだけの為に 逆方向のうちまで届けて くれたのか!?」 龍「でも…渡すの 忘れちゃったけどなあ…」 はいっと言って 鞄からノートを出して 僕に渡した 杏「あともう一つ」 龍「なに?」 杏「いつも学校来るの こんなに早いの…?」 龍「うん 体育館裏に子猫がいて 毎朝そいつ等と戯れてんの」 そう言いながら 龍は幸せそうな笑みを見せた 杏「そっか」ニコ 龍は僕が質問すると いつもちゃんと答えてくれる 隠し事嫌いって前に龍が言ってた… 龍は僕達に隠し事しないから 僕達も龍に隠し事をしない でも聞かれなかったら 言わない 聞いてきたら 素直に言う 僕はこの関係が 好き…ありのままの自分を 認めてくれる気がするから  
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