story…4

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他愛も無い話をしていると 何を思ったか龍は いきなり僕を抱き締めた 杏「え…え? 龍…?どうかしたのか…??」 龍は僕の耳元で口を開いた 龍「好きだよ…好きなんだ 拓美の兄ちゃんより 俺…杏が好きだ」 え…えぇ!?? 杏「どうした…の?」 って…龍の顔が真剣 龍「………好きだよ」 龍の顔が近づいてきた 杏「え…あ…ちょっ…まッ…//」 龍は僕の頬を両手で 覆ってキスをした… ように見えるが 実際はしてなくて 僕の唇には龍の吐息だけが 触れた ??「てめ…」 …この声って…珠喜… ぐいっと僕を自分の方に 引っ張った 龍「何ですか?」 珠喜「何してんの?」 龍「"何してんの?"見て わからなかった?? キスしてたんだけど」 珠喜「んな事見てたらわかんだよ …何でキスしたんだよ」 龍「好きだから…だけど? 何か文句あんの??」 珠喜「杏は俺のだ」 龍「それあんたに言う資格あんの…?? 杏の気持ちわかんねえ奴に 杏はやらないって 前に言わなかったけ?」 珠喜「…わかってるつもりだけど?」 龍「わかってないから言ってんだろ?」 珠喜「わかってるよ」 龍「わかってるならどうして 杏の側に居てやらなかったんだよ」 珠喜「……」 龍「それがわかってないって 言ってんだよ」 龍…… 龍「頭冷やせ 俺は杏の気持ちわかんない奴に 何か負けないから」 そう言って龍は帰っていった  
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