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「阿呆か。誰がんなめんどくせぇこと…」
「お願いします!ここら一帯を縄張りにするには力不足と痛感しました!」
「知らねぇよ!だったらてめぇらで鍛えてろ!」
「そう言わずに!どうか!」
「俺には関係ねぇっつってんだろうが!」
一人の小柄な少年が、路地裏で大勢の…少年より年上であろう少年に囲まれている。
この構図だと、まぁ…普通考えつくのはかつあげやらいじめやら…その辺だろう。
しかしその小柄な少年…龍牙が他の少年に声を荒げると、少年達はびくりと震えた。
なんとも妙な光景である。
龍牙は少し気まずそうにした後、幾分か語調を柔らかくして話し出す。
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