・龍牙…13歳 [秋]

12/17
前へ
/40ページ
次へ
「阿呆か。誰がんなめんどくせぇこと…」 「お願いします!ここら一帯を縄張りにするには力不足と痛感しました!」 「知らねぇよ!だったらてめぇらで鍛えてろ!」 「そう言わずに!どうか!」 「俺には関係ねぇっつってんだろうが!」 一人の小柄な少年が、路地裏で大勢の…少年より年上であろう少年に囲まれている。 この構図だと、まぁ…普通考えつくのはかつあげやらいじめやら…その辺だろう。 しかしその小柄な少年…龍牙が他の少年に声を荒げると、少年達はびくりと震えた。 なんとも妙な光景である。 龍牙は少し気まずそうにした後、幾分か語調を柔らかくして話し出す。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

160人が本棚に入れています
本棚に追加