・龍牙…13歳[秋]に出た不良達のその後

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そうなってくると、彼等は人に喜んでもらえることを純粋に楽しむようになった。 「ありがとう」 それ言う人の笑顔が、どんなに心を温かくしてくれるか… 彼等は初めて知ったのだ。 そんな中で、龍牙はまるでヒーローのような存在だった。 龍牙が居なければ、きっと人の温かさを知ることも無かっただろうから… ある日、 「俺、教師になる。教師になって、子供と真剣に向かい合っていきたい…龍牙さんに教わった事を伝えていくんだ」 「俺は警察官になるんだ。真っ当な道を歩けなくなった奴にまともな世界を見せたい。…龍牙さんがしてくれたように」 「俺、絶対国会議員になる!龍牙さんが見せてくれた素敵な世界を、もっと素晴らしいものにするんだ!」 …まぁ、そんな感じで彼等の将来の目標が決まった。 更に、全国的にボランティアを行う団体を結成。 募金活動や他国への救援物質、チャリティーバザーなんかも行っている。 余談だが、その後その高校は、近隣地区でトップレベルの進学を誇るようになった。 以前は喧嘩も絶えない学校だったため、この変化があった数年は学校の歴史に残り、語り継がれていくことになる。
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