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それ程までにわかってしまった絶対的な格の違い。
龍牙が顔を上げ、少年達に視線を合わせた。クスリと笑い、口を開く。
「攻撃してきたな?」
一歩少年達に近付く。ビクリと震える少年達。しかし、足がすくんでしまい動く事は出来ない。
「だったら俺のは正当防衛だよな」
少年達の顔が青くなったが、龍牙の後方からやってくる者を見て顔を輝かせた。
さっきBが呼んだ仲間がやってきたのだ。
「うわっお前らこんなちっちぇーのを相手にするため呼んだのか?」
「だっせー」
ゲラゲラ笑いながら龍牙を取り囲んでいく。全部で20人はいるだろう。
A~Fもむっとしたが、それより援軍が来たことに喜んだため気にしないことにした。
「おい。ここじゃ目立つ。暴れるなら路地裏まで連れていけ」
リーダーらしき男が指示を出し、ぞろぞろと移動する。
龍牙も何もいわずそれに従って移動した。
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