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空が去って、俺は家に帰り部屋のベットに顔ごと俯せになった。
「疲れたー」
いろんな事が有り過ぎた。
俺は知っているんだ。
空がヒカリに告白しない訳を、好きだという事を俺に言わない訳を…
簡単な事。
3人の関係を壊したくないから。
ずっと一緒にいたいから。
だから、ずっと我慢してきたんだ。
なのに…今日のはキツいよなぁ。
「明日学校行きたくねぇ」
俺はこの日、飯も食わず、風呂にも入らず、そのまま就寝した。
「あ、そうだ入隊の事親に話してねぇや」
「まっいっか」
「どーせいかねぇし明日で…」
次の日早く起きて朝風呂に入り、いつもより早く通学した。
何となく、空と顔を合わせにくくなっていた。
いつもより早く学校に着いた俺を、クラスメートが教室に入る度に驚くのが少し遺憾だった。
そして、ヒカリはやはり来ていない。
空は、ギリギリ遅刻で教室に入ってきた。
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