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「でもさなんかビビったよ」
「今日の空なーんか雰囲気悪いから」
「…うん」
空の顔が急に曇る。
「…ん？どうかしたんか？」
「陸に話しがあるって言ったのは、昨日の事じゃないんだよね」
え？
「実はさぁ…俺今日遅刻したじゃんか」
「ハハ、今日も…だろ」
「うん…」
「本当は早く学校来てたんだよな」
「はっ？」
「多分陸と同じ理由で…いつもより早く学校に来てしまって…」
俺は何となく空に会うのが気まずかったから。
空も一緒だったんだ…
「えっ？でも、遅刻してただろ？」
「うん…」
「何だよ…どうかした？」
「朝ハゲにバッタリ会って…戦場に行かないかって勧められた」
「はぁ？」
あのハゲ、俺だけじゃなかったんだ…。
ウチの学校からだれか行けばそれでよかったんだな…
「ちょっと待てよ」
「それで…？」
「断ったんだよな」
「…」
「受けた」
「おいら戦争に行く」
「さっき返事出した」
空は、申し訳なさそうに、笑顔で俺に告げた。
俺は、怒りが込み上げてきた。
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