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高校の部活は中学と違って、毎日休みなく行われた。経験者の結那や、さやも、素振りから徹底的に練習させられた。そんな中で、美奈と、だんだん仲良くなっていった。結那が、憂樹と幼なじみだということを言ってから、憂樹の話をすることが多くなっていったからだった。
「今日も憂樹がさぁ~」
そんな話を美奈はいつも結那に聞かせた。憂樹は、明るく社交的な性格で、小学校の時から誰とでも、話をするような人だった。結那も、憂樹をバカにしては、笑っていた。
今はもう…そんな風に笑い合うことはない。きっと、昔、自分がしていたように、美奈は憂樹と接しているんだろうと、話を聞きながら思っていた。
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