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「おそらくだがこのような奇っ怪な事が出来るのは物の怪の仕業であると思われる」
「物の怪…そんなものが存在しているというのですか?」
兼平はいくら将軍の言葉だといっても半信半疑だった。
「お主が信用出来ないのも最もであろう。しかしこの国に物の怪というものは存在している。実際妖怪は私の体を蝕みつつあるのだ…」
秀忠は右腕の着物の袖をめくりあげた。
「こ、これは…!?」
秀忠の腕にはどす黒く理解出来ない文字のような紋様が刻まれ光り浮かび上がっていた。
「たまに激痛がはしるものでな…こんなことは物の怪にしかできないであろう…」
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