第二章

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兼平の見ている紙の一番最初にはこう書かれてあった。   『桃より生まれし英雄。老夫婦により育てられ、その人徳で犬、猿、雉を配下に従え、その大いなる勇気を以て残虐なる鬼を撃退した。その英雄の名を人々は桃太郎と呼ぶ也』   という説明書きとその風貌、自宅の場所が記されていた。   -にわかには信じがたい話だが秀忠様が拙者に嘘をつかれたという事は無いだろう。   桃太郎の自宅とされる場所は江戸からも比較的近い為に、兼平は始めに桃太郎のもとを訪ねる事にしたのであった。
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