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―箱舟―
命が失せた世界に
そう呼ばれる救いがあった。
それは古き竜の形を模した空を往く舟
世界の源であった"雫"の力の枯渇に端を発した"大崩壊"
エルアークはその滅びから逃れる為に生み出された無数の手段のうちの一つだった。
エルアークが齎(もたら)した救いとは、"本"というカタチを用いた、新たなる世界の構築。
舟の中に蔵された、特殊な書物は、それぞれ一つの"世界"を内包しており、人々はその世界の中へと入り込むことで、現実世界に訪れた滅びを逃れようとしたのだ。
そして"大崩壊"から長い年月をへて今。
目を覚ました主人公は、
そこで黒色のドレスを纏った
金髪の少女と出会う…。
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