旅立ち。

5/6
前へ
/8ページ
次へ
みんながどよめいている。 村長 「みなのもの、落ち着くのじゃ。翳の話によると、ここのリーダーフィンとリリィを差し出せば村は襲わないと言っておった。」 リリィ 「フィン、村の為にもここは翳に従いましょう。」 フィン 「・・・・・・あぁ、わかった。」 ルナー 『嫌だ!!何故、父さん達が行かなきゃならないの?!父さん達が行くなら私も行く!!』 ルナーは、泣きながら村長に訴えた。 フィン 「駄目だ、ルナーは大人しくここにいろ。俺とリリィが行けばいいんだから─。」 ルナー 『グスッ─。嫌だ・・。』 リリィ 「私達が死ぬわけじゃないんだから、大丈夫よ。」 フィン 「ルナー、1つ約束してくれ・・・。」 ルナー 『何?』 フィン 「この先、何があっても泣かないでくれ、強くなってくれよ。」 ルナー 『わかった。』 ルナーは、自分の涙を拭き取った。 フィン 「ルイ─」 ルイ 「なんだ??」 フィン 「ルナーを頼む。」 ルイ 「わかった。・・・元気でな。」 フィン 「あぁ。」 フィンとリリィは、村の外へと出ていった。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加