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みんながどよめいている。
村長
「みなのもの、落ち着くのじゃ。翳の話によると、ここのリーダーフィンとリリィを差し出せば村は襲わないと言っておった。」
リリィ
「フィン、村の為にもここは翳に従いましょう。」
フィン
「・・・・・・あぁ、わかった。」
ルナー
『嫌だ!!何故、父さん達が行かなきゃならないの?!父さん達が行くなら私も行く!!』
ルナーは、泣きながら村長に訴えた。
フィン
「駄目だ、ルナーは大人しくここにいろ。俺とリリィが行けばいいんだから─。」
ルナー
『グスッ─。嫌だ・・。』
リリィ
「私達が死ぬわけじゃないんだから、大丈夫よ。」
フィン
「ルナー、1つ約束してくれ・・・。」
ルナー
『何?』
フィン
「この先、何があっても泣かないでくれ、強くなってくれよ。」
ルナー
『わかった。』
ルナーは、自分の涙を拭き取った。
フィン
「ルイ─」
ルイ
「なんだ??」
フィン
「ルナーを頼む。」
ルイ
「わかった。・・・元気でな。」
フィン
「あぁ。」
フィンとリリィは、村の外へと出ていった。
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