子守唄

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嗚呼…もう数字など見たく無い…… けれどコレも仕事 哀れな子羊を少しでも多く救わなければ……… そんなこんなで 「もう三日も寝ていないではないか」 「ノン、まだ三日…の間違いですよ?」 「何を言っている…人間が一日に取る理想的な睡眠時間は八時間、三日と言うことは二十四時間、即ち一日寝てやっと補えるかの世界なのだがね?」 「あ…もぅそれ以上数字はご遠慮します…意識が…」 「だから早く寝たまえ!」 ポスンと彼の膝に頭を乗せられる 「仕方…ありません………三十分で……起こし、て…」 「何を馬鹿な。人間にはレム睡眠とノンレム睡眠と言うのが……………」 嗚呼、心地よい 彼方の蘊蓄は よい子守唄になりますね しかし 眠く無い時は 煩い小言にしか聞こえませんが End 「聞いているのかね?」 「…寝かせて下さい」 後書き 社長→じまんぐ氏の歌う『自殺者バンクス』に出てくる受付係(兼社長)ジマング・ヴァル 不眠症な我が親友に勝手に捧げます←
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