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hollow
歩いていると
ふと思う。
嗚呼、
僕は透明人間だな。
すれ違う人は僕に気付かず
通り過ぎていく。
そこに僕は存在しない...
でも、灯火を見つけたんだ。
照らされていると
全てを壊されそうになる。
体も心もこの世界も。
扉から僕は
その光景を眺めていたよ。
もし、壊されたら
どんな気分だろう。
もし、崩されたら
何かが見えるだろうか。
振り向いてもらいたくて
一生懸命に愛しても
貴方は前しか見なかった...
貴方にも僕は
見えていないから...。
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