映画

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ある日突然、家族が死ぬ…という呪い。 全国各地で家族の中で一人だけが変死していくという事件が多発した。 という話からその映画は始まった。 家族の定義だってその人によって異なるというのに、変な映画だなぁと思って観ていたのだが。 映画の中盤で家族の中で死ぬ一人を限定できる方法が見つかる。 そこから映画はホラーというよりも人間性を問うものになっていったように思う。 自分の幸せを守りたい人々が、自分と関係の薄い人を指定しようとするのだが、指定された方からみれば、存在価値を否定されたも同然で…。 良妻賢母であれと、三十年間家族の為だけに家事をこなしてきた主婦が家族から排除されて、呪いがかかっていないのに、発狂して死んでいく様子は哀れだった。
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