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携帯を鞄にしまうと、さっきの笑顔から一転。白石が真剣な鷹の眼で俺を見据えて言った。
「じゃあ晴れてお友達となった所で、私の全てをさらけ出します。覚悟はありますか?」
「全て…?」
「はい。友達に隠し事はしたくないので。
私の全てを見た上で、関わりたくないと思ったなら、この話は忘れましょう。
いいですか…?」
そんな絶対遵守の眼差しで睨まれては、誰が逆らえよう…。
こくりと頷くと、白石はニコッと笑って眼鏡を外し、髪を束ねていた紐をほどいて首を軽く回して髪を遊ばせた。
そして…
「これからよろしくお願いしますねハルさん♪」
「…。特に変わった所は口調ぐらい…か?」
「これから徐々に分かってくるんですよ♪お楽しみにNE♪」
さっき俺のHEARTがBRAKEしたぐらいに砕けた口調になった白石。
そんな様子を困惑のまま受け入れつつ、街中を亡者のようにさ迷った。
しかし白石は行くべき所があるらしく、そこを一直線に目指して歩いている。それに黙って付いていく俺。
そして白石は、ある建物の前で立ち止まり、振り返って言った。
「ここがゲーマーズです♪来た事あります?」
ゲーマーズ?なにそれ…
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