若いうちは、とにかく当たって砕ける覚悟を持ちましょう

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「わかんない。」 「そうですよね~。一般人で来る人あまりいませんし。」 まるで自分が異常者みたいな物言いだが… 呆然とする俺を放置し、ズカズカと店内に侵入していく白石。 「なぁ…なんなんだここ?」 「早い話が本屋さんみたいなものですよ~?」 「そうは見えないんだけど…」 「じきに慣れます♪」 さっきから、あまり関わりたくないような人種の人達を目にしている限り、俺は慣れない。 断言できるぞ。 「私は本を…っうっきゃああああああ!!!」 「うわっ!なんだいきなり大声出し…て…」 俺が声を発した時には、白石は目の前から消えていた。 鞄も置き去りで。 鞄を拾って回りを見回すと、『新刊』と書かれた棚の前で、あの冷静沈着な白石が発狂したように荒れ狂っていた
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