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昨日の曇り空の様子をそのままスライドしてきたような、ブルー気分で俺は今机に突っ伏している。
金曜日ってだけでも疲れる要素抜群なのに、昨日の白石とのメールが朝4時まで続いたため、心身の疲労が計り知れない。
つまりは今日3時間程度しか寝てないわけだ。
健康上好ましくない。
「はぁ…。」
「朝からどうしたのさ?挨拶しても『おぅ…』としか言わないし、そのまま昼休みまでローテンションを維持して。」
「進…。なんか俺疲れてんだ…」
「見りゃ分かるよそれぐらい。で?疲労してるとこ悪いけどさ、昨日どうだったの?」
進は眼を輝かせながら詰め寄ってくる。
こいつ絶対興味半分…いや…興味全部だな。
「友達から始めた。」
「へぇ。でも告白はしたんだ?進歩したじゃないか。」
「まぁな。でも…白石は…っと…電話だ。」
マナーモードのバイブレーションに気付いて携帯を開くと、そこには『白石』と表示されている。
「もしもし?」
「もしも~し!ハルさんおはようございま~す♪
昨日はよく寝れましたか~?」
「ずいぶん元気だな…」
「そりゃあさっきまで爆睡してましたしね~♪
ハルさんは学校ですか?」
当然…って…おい!『さっきまで爆睡』だと!?
もう昼休みが終わる時間だ。さらにこの口調という事は…
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