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「ここでイベントの一つくらい発生したら、現実(リアル)も楽しいんだけどなぁ…」
微妙に本音が漏れてるぞ雪さん。
「いいから早く靴履き変えて来いよ。待ってるから。」
「別に待ってなくていいわよ!」
「あ…そう…。」
ちょっとションボリな俺。
「冗談です冗談!!
これぞツンデレ♪って奴ですよぅ♪」
服装も眼鏡も変わらないが、眼が優しく、口調も砕けている。
これが白石のデレモード…いや…ヲタモード。
いわば知られざる部分だな。
関わる上で、これほど面倒くさく、欝陶しいものは無いハズなのだが…なんだか見ていて和んでいる自分がいるのもまた事実。
「えぇからはよ変えてこい!」
「はいは~い♪」
白石は、いつしか見せた軽快なスキップで一年のゲタバコの方へと消えた。
そして…2分後…。
「なんだそりゃ?」
「ラブレターですねぇ。どうやらこの学校の男子生徒は『病弱』『ロリ』『眼鏡』萌えの人が多いらしくて、私にも週2日ペースで届くんですよね~。」
健全な高校生がロリ好きなのは、なんだか犯罪チックな匂いがするぜ…。
まぁ…俺も人の事言えた義理じゃないけど…。
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