54832人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんだ~?エロ本でも見たいのか~?」
「そのへんは見飽きてるのでいいです。
タオルってどこにあるんですか?居間にはタオルどころかシャツ一枚ないですよ?」
見飽きてるってどういう事よ奥さん!
「おかしいな…。バスタオルとかは居間にまとめて置いてあるんだけど…」
「ん~?あ…ありましたありました!…高い…。」
そ~っと居間を覗き込むと、白石が白髪を揺らしながらタオルがかけてあるハンガーに向かってジャンプしていた。
当然ながら届くわけが無い。
なにせ白石の身長は俺と比べると、かなり小さい。
つまり、俺の生活スペースであるこの部屋にある物の配置は、白石にとって全て高すぎるのだ。
タオルを取ってやりに行こうと居間に一歩踏み込んだ時、床にあったものを見て仰天した。
そこにはブレザー・リボン・ワイシャツにスカートが無惨に脱ぎ捨てられ、しわくちゃになりながらその場に鎮座していた。
ということは…だ。
白髪でギリ見えないが、白石は今…『はぅっ』な格好ということに…
その時、白石が俺に気付いて振り返った。
最初のコメントを投稿しよう!