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「ハルさん!これ取ってください!全く届きませんよ!」
「わかった!わかったからこっち向くな!」
とりあえず両手で目は隠します。俺って紳士だね。
ゆっくりと窓際まで行き、タオルらしきものを引っつかんで白石に渡した。
そのあとはもう一直線に台所まで逃げる。
見たくないわけじゃないんだけど…道徳的にアレじゃん?
「はぁ…疲れた…。」
「ハルさんも『萌え』が分かってきましたねぇ~。
うんうん♪」
何言ってるんだか分からんが、無視して物置からビニール傘を引っ張り出す。
ここ最近使ってないからボロボロだが、無いよりは格段にマシだろう。
「お~い、か…さ…」
「ありがとございま~♪」
「おいぃぃぃぃ!!
なんつー格好しとんじゃあ!」
「男の憧れ THE!裸エプロン!でも下着着てますから裸ではないですね。」
そういう問題じゃない。
彼氏とかの前ならまだしも、ただの友達である俺の前でするな!はしたない。
「えぇからはよ着替えんしゃい!」
「とはいえ、あんなスケスケ制服でいろって言うんですか?
もし風邪引いたら看病してくれるんですか?
え~?」
分かったよ俺が悪かったよ。
だからその格好で詰め寄ってくるな。
俺の息子が暴れ出しそうだから!
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