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昨日とは打って変わって、一般人にとっては清々しい快晴。
ひきこもりヲタには地獄のような快晴である。
そして、俺の中でひきこもりヲタ代表の白石 雪は、この暑さにも関わらず、俺の腕に絡み付いている。
「暑いんだけど…」
「我慢して下さい。じゃなきゃテストになりませんから!」
「だけどさぁ…」
「ダメです。」
さっきからこの調子だ。
一向に離れようとはしてくれない上に、むしろ引っ付いてくる。
薄いなりに胸はあるのだから、あんまし押し付けると当たる…
それも先程白石には申告したのだ。『胸当たってんだけど…』と。
そしたら…
『こういうのもギャルゲとかにありますし、萌えません?
え?分からない~?
まったく…もう少し『萌え』を勉強して下さい!』
と、明らかに変な方向に怒られた。
俺が何故こんな状況になっていて、なおかつ白石の言う『テスト』の内容を大衆に伝えるためには、回想するのが手っ取り早いだろう。
というわけで回想を快走にスタート!
「あ~イタイイタイ。」
「白石よ…も少し遠回しに非難していただけますかね?」
「~?」
魔性の女め…
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